先日12月3日、日曜日に恒例の冬の発表会を行い、無事終了いたしました。
昨年からバイオリンを始めたちびっ子たちはすくすく育ち、何曲も弾けるようになりました。秋から当教室で教え始めた瑛子先生、そしてロンドンから転校して来たお友達も教室に加わりました。生徒たちは一生懸命練習して来た曲を真剣な表情で披露し、それぞれの成長を見ることができました。
今回の発表会では前回大好評だったアンサンブルをより多くプログラムに加えてみました。現在8人しかいない教室で生徒たちの年齢やレベルも様々なため、それぞれにとって何かしら努力を必要とする曲を選ぶのは簡単ではありませんでしたが、なんとかみんなが楽しんで挑戦できる内容の発表会となったかと思います。ちびっ子たちが無理なく弾ける「キラキラ星」から始まり、「ちょうちょ」「子狐コンコン」などスズキ教本の第1巻の曲を数曲、少し難度のあるアイリッシュフィドリングの曲を3曲、一番上級者の2人の生徒はモーツァルトのテーブルミュージック2重奏を演奏しました。閉めにクリスマスにまつわる曲を3曲演奏し、「ジングルベル」の演奏では会場に聞きに来たご家族やお友達の皆さんに合唱参加していただきました。
アンサンブルは一人一人が自分に割り当てられたパートをしっかり練習するだけではなく、一緒に息を合わせたり、他のパートを聞きながら時には少し音量を下げたり、音程を合わせたりします。ただ音符を正しく弾いただけではうまくまとまりません。アンサンブルや室内楽経験のまだ少ない我が生徒たちにとって良い経験になったのではないかと思います。
物価の高いマンハッタンで生徒全員が一緒に練習できる会場を見つけるのはなかなか難しく、今回、生徒さんのアパートの広いリビングルームを5回ものリハーサルに使わせていただきました。一生懸命練習する生徒たちのためにおやつまで用意してくださる配慮もありがたく、忙しいスケジュールの中、毎回送り迎えをされたご家族の協力あってのアンサンブルでした。どんなに大変なプロセスでも、締めくくりの発表会で生徒たちの成長と自信のついた顔つきを見ると、準備に時間と労力を費やしてもこれをやって良かったとつくづく感じました。