ニューヨーク コロナ外出禁止中のバイオリンレッスン

さて、ニューヨークではコンサートやブロードウェイのショーが3月12日より閉鎖になって2ヶ月がすぎました。さすがにちょっと休みがほしいと思っていた私もなんだか仕事に戻りたいという気持ちになってきています。

バイオリンのレッスンも地下鉄やバスに乗って行くと感染の恐れがありますし、先生と生徒共に感染させあう危険があるのでもちろん普段通りにはできません。日本でもテレワークとよばれて徐々に日常化しているようですが、こちらアメリカではみんなさっさと学校のクラスなどもZoomを使ってオンラインにきりかわりました。

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私の現在、唯一の生徒ザック君とはFaceTimeを利用してレッスンを続けています。ザック君は約5年前から受け持っているので彼のクセや性格を私がよく把握できているため、オンラインでもうまくいっているような気がします。また、6年生と、年齢的にも理解力の発達している年頃なのもプラスになります。

しかしオンラインだとどうしても微妙な時差が出てしまうため、工夫しなければいけない面もあります。例えば、画面の向こうのザック君と同時に一緒に弾こうとすると全くずれてしまって不可能。たまに気分転換に簡単なバイオリン二重奏を宿題に出すのですが、それも一緒に演奏できないので私が第二バイオリンパートを録音して送信します。それをお家で再生してザック君はスピーカーと二重奏する、ということでとりあえず解決。

また彼が弾いてる最中に私がコメントすると聞こえないらしく、いちいち弾くのを止めなくてはなりません。ネットのつながり具合によっては音声が途切れたり、雑音が入ったり、小さな不具合が発生します。

⬅️こんな感じで時差が出るのでどうしても一緒に弾かなければならないときはメトロノームを使います。

ニューヨークがコロナ閉鎖になる数週間前に同僚の仲間たちと合同発表会(ホームコンサート)がありました。ザック君はザイツのコンチェルト第5番より3楽章をとても音楽的に、元気に演奏しました。最初は少々緊張していたようですが徐々にとけて実力を発揮できました!