夏も残念ながら、もうすぐ終わりですね。
6月の発表会以来、しばらくブログはお休みになってしまいましたが、私はリンカーンセンターの夏の恒例イベント、Mostly Mozart Festival、そして数日間、子どものためのEMSストリングキャンプで教えておりました。
昨年もEMS (Elizabeth Morrow School)のストリングキャンプのことをこちらブログで書きました。今年は当教室からは圭祐君が参加。そして、私も先生として初参加しました!
この230人の、バイオリン、ビオラ、チェロ、ハープを弾く子ども達の集うキャンプではまず、朝一番に全員で音階等を弾いて、体を動かしながらウオームアップをします。ディレクターのアメリア先生はヘッドセットのマイクをつけ、先頭に立ち、元気よく約20人の先生達と、40人のカウンセラーと一緒になって生徒達全員をまとめて行きます。
ウオームアップが終了するとセクションごとに分かれてクラスが始まります。
生徒達は、年齢やレベル別にオーケストラのグループに分担され、それぞれ与えられた曲のリハーサル・練習を一日中行います。また、期間中、ゲストアーティストが招待され、生徒達とともに演奏したり、子どものオーケストラを長年教えていらっしゃる指揮の先生を迎えてのリハーサルも行われます。その他、休憩時間に外でスポーツや遊びをする時間もあるので、一日中スケジュールがビッチリ組まれています。
5日間しっかり学び、楽しく遊んだ後、最後はまとめのコンサートが行われます。圭祐君のようなちびっ子のジュニアたちから中学生の大きな子達まで、それぞれレベル別のグループにわかれているものの、全員で演奏する曲目もいくつかあり、最後はみんなでパッヘルベルのカノンを演奏して締めます。230人のカノンはちょっと特別な感動をもたらします。
圭祐君はその「カノンをみんなで弾くとすごくきれいだった!」と、喜んでいたそうです。一人で自分の弾くパートを練習していると全体の響きがどんな感じになるのか、想像できなかったのでしょう。圭祐君は初日は慣れない英語と、知らない人ばかりで、緊張していたようですが5日間のキャンプ中にお友達もでき、新しい曲も覚え、楽しく過ごせたようです。初めてのアンサンブルも、とっても良い経験になったのではないかと思います。バイオリンの練習は地道で、進歩も時間がかかりますが、このような場でいつもと違う音楽の経験をできるのは素晴らしいことだと思います。圭祐君にもこれからもがんばっていってほしいと思います。