福田千尋バイオリン教室を開いてからもうすぐ3年となります。短い期間ですが、ニューヨークで日本人のご家族とレッスンをしていると、駐在のご家族が多いため、1〜2年すると日本への帰国となってしまいます。楽しく一緒にバイオリンをできる時間はあっという間に過ぎてしまい、とっても残念なのですが、そういう生徒さんたちが日本への転校後も現地でバイオリンを一生懸命続けている様子をお手紙で聞かせていただくことがあって、うれしく、楽しく、読ませていただいています。
当教室で私の一番弟子(最初の生徒)となったのは佐和香ちゃん。こちらのブログの第一話の主人公です。佐和香ちゃんがバイオリンを初めてしばらくしてから妹さんの佑華ちゃんもレッスンに通うようになりました。二人とも元気で明るく、楽しい姉妹。音楽の才能にも恵まれ、あっという間に新しい曲をおぼえては次の曲、という感じで進歩が早く、将来が楽しみだったのですが、現在は出身地の京都へ戻り、地元の先生についてバイオリンを続けています。時々お母様と連絡をとっておりますが、たまにお嬢さんたちも手紙を書いて送ってくれます。「今は ・・・(曲名)を練習しています!」など、バイオリンの進歩のほどなどを伝えてくれます。ニューヨークの私のもとでバイオリンを始め、それがきっかけとなって引っ越し先でも永く続けている様子はとってもうれしいです。いつかまた彼女たちの演奏を聴ける日がくることを楽しみにして遠くから応援していたいと思います。
昨年、12月でニューヨークでの最後の発表会となった杏樹ちゃんはつい最近のブログでご紹介しました。最近、最終的な引っ越し手続きなどのため、ニューヨークへ戻っており、ご家族と食事をする機会がありました。杏樹ちゃんは日本で無事、中学受験を終え、第一志望校に合格。4月から中学生となります。進学先の学校にはオーケストラ部があるそうで、そちらで存分に音楽を楽しく続けて行けそうで、私も彼女のこれからの成長が楽しみです。
出て行く生徒さんのことばかり書きましたが、新しく入ってきた生徒さんもいます。その生徒さんについてはまたの機会にこちらでご紹介したとおもいますが、出入りの激しい土地柄、ニューヨークでは様々な出会いに恵まれます。これからバイオリンを習いにきてくれる生徒さんとの未知の出会いを楽しみに、そして日本へ帰国された生徒さんの将来を期待しながら、私はこれからもコツコツ、ニューヨークで生徒たちを育てて行きたいと思います。